「私さ、いつか絢くんと同じ会社に入社して、一緒に出勤して、一緒の部署について、一緒に帰りたい!」 そんな風な夢を語っていた彼女の横顔が好きだった。 その時だけは本当の笑顔を見せてくれたから。 「…って、全部一緒じゃん。」 「そう!ぜーんぶ一緒!だって私、絢くんのこと大好きだもん。」 恥ずかしげもなく大好きと口に出す結月に救われていた。 でもいつも俺は結月に貰ってばかりで、返せたものはただひとつもなかった───。