「うん!星名くんのおかげで。見て、これ」 握りしめてたテストを星名くんの目の前で広げてみせる。 「すごい、花宮さん。めちゃめちゃよく出来てるじゃん、おめでとう」 「星名くんが教えてくれたからだよ。だから、お願い聞くね?」 星名くんのお願い、叶えなきゃ。 早くお礼がしたいもん。 「うん。俺のお願いはね…」 めずらしく言葉に詰まってる。 お願い、忘れちゃったのかな。 「あの、嫌だったら断っていいから」