直球すぎです、成瀬くん




外から聞こえる歓声と熱気が他人事に感じる校内で、気づけば私は成瀬くんを探していた。


教室かなと思って見に行ったけれどもちろん誰もいない。

どこに……




………まさか、午前中にどこか怪我して保健室で休んでるんじゃ…


ふと自分の怪我したことを思い出して、私は保健室へ走った。


そっとドアを開けると、開いた窓から外の生ぬるい風が一気に吹き込んできた。


先生の姿はなく、人の気配もない。



「……成瀬くん…?いますか……?」


そっと声をかけるも、返答はない。

ベッドも全てカーテンが開いていて、誰かが休んでいるわけでもなさそう…




………じゃあ、どこに……


他に成瀬くんがいそうな場所の見当がつかない…



………よし。

こうなったら、校内全部探そう……!





そう思って1階から順に、開いている教室は全部探し回ったけれど………成瀬くんはどこにもいない。



そしてついに、1年生のクラスがある3階まで来てしまった。



……3階にはいなさそうだよね…だって2年生になってから3階の教室は一度も使ったことがない…


……もしかして、入れ違いでもう成瀬くんは戻っていたりして…………



そんなことが頭をよぎったけれど、ここまで来たら、もう全部探そう。


少し諦めモードが入りつつも探すけれど、やっぱり成瀬くんの姿はない。



最後の教室を確認したけれど………いなかった。



……さすがに、もう戻ってる、よね………


というか、私が成瀬くんを探し回る理由なんて、もともとなくて………成瀬くんは私がいなくても時間になれば絶対戻ってくるはずで…………



……何してるんだろ私…