直球すぎです、成瀬くん





「……先輩たち、お昼過ぎっぽいね」

「…そうだね、ちょっと早く来すぎちゃったね」


現在、9時過ぎ。さすがに、ちょっと早すぎたかも…


何時からなのかわからなかったから早く来てみたけれど、あと4時間近くある。


「…うん、早すぎたね」


苦笑する百叶は、貼り出された日程表を眺めながら呟いた。






4人でのクリスマスパーティーを楽しみ、あっという間に年は明けた。

お正月ものんびり過ごしていたせいで全く手をつけていなかった冬休みの宿題を慌てて片付けていたら、百叶からLINEが届いた。


あけましておめでとうと、バレーの大会見に行かない?とのお誘いだった。


…そういえば、朝井先輩に声をかけられてたな……それに、百叶はバレーを観るのが好きだった。


宿題の不安は残るけれど……こんな機会きっとないし、と私は快諾した。



そうして当日、いつもの駅で待ち合わせをして会場まで向かったのだけれど……先輩たちの試合は、13時近くまでなかった。


…ちゃんと調べておけばよかった……と思わず頭を抱えた。



「…ね、でもさ、もうすぐ1回戦始まるっぽいからさ、見てみない?」


入り口にちらりと目を向けた百叶が、嬉しそうな顔で私に声をかけた。


「そうだね、そうしよう…!」


頷くと、百叶に続いて私も中に入った。






会場の熱気と、何より白熱した試合に引き込まれて、気づけば2試合観ていた。



「お昼、どうする?」


まだ熱気が冷めない中、隣に座った百叶がスマホで時間を確認した。

私も同様に、鞄からスマホを取り出す………現在、11時20分。


「先輩の試合の前に、どっか食べ行かない?」

「そうだね」


そう言うと、百叶は外へ出るべく立ち上がった。