「そうか。春しか愛せないか...。そうかっ。」 龍は自分にまた念を押すように2回も"そうかと言った。 「結論から言うと春がいる場所は知らない。」 あ、そうなんだ...。 知らないのかっ...。 そっか...。 春は誰にも場所を伝えないで出ていったように思える。 じゃあ、見かけた人じゃないとっ.....。 「でも、春から電話がきた。」と龍は短く答えた。 その時、私の胸は高鳴った。 龍には電話がきたんだっ‥。 それから龍は経緯を話し始めた。