パパとママだ。 「あの子は記憶を戻したがっているわ。」 ママにはそう見えたのかな? やっぱり凄いな。私の事なんて直ぐに分かっちゃうんだから。 「それは分かっている。でも花は記憶をきっと戻せば傷つくだろう。」 パパはとても過保護だ。 だからこそ、心配をしてくれている。 そして、記憶を戻して欲しくないらしい。 前の私なら、なぜ記憶を戻して欲しくないのか分からなかった。