君がいたから


「結愛、次、小テストだって
勉強した? 」


ホームルームが終わると仲良しの美月がそう聞いてくる。


「結愛は、あんたと違って真面目だから
勉強しているに決まっているじゃん

でも、今日具合悪そうだからな大丈夫?」


同じく仲良しの香帆はそう言って、顔をのぞきこんでくる。

「大丈夫だよ 多分
でもテストのこと考えたら気分悪くなったかも」

本当はテストって何…?っていうくらい
の体調だったけど、笑いながらそう返す。


「結愛、また体調悪いのごまかしているでしょ。 保健室いくよ。 美月も連れて行くの手伝って 」


さすが、香帆
私が嘘言っているのもすぐにバレてしまう。


「嫌っ 大丈夫だから それにテストあるし」


「いくら結愛でも
その体調で受けられる訳ないから 」



必死で抵抗するも2人の力には敵わなくてあっさりと保健室に連れていかれた。