体がどんどん熱くなってきて、
顔も真っ赤に染まっていく感覚がした。
「…結愛ちゃん、心臓の音早いけど
やっぱり怖いかな? 」
抱っこされたままジーっと、顔を見られてドクンとさらに心臓が鳴る。
「だ、大丈夫です………
熱あって苦しいから… 」
体調が悪いのは間違ってないし、
熱も高いみたいだから心臓までおかしく
なっちゃったんだよ。
きっと…
「そっか、顔真っ赤だし
熱もすごいあるもんな
もう少しで病室着くから
頑張って 」
病室までそのまま連れていかれて
ベッドにそっと下ろされる。
「結愛ちゃん、熱高いから点滴しよう
痛いけどちょっと我慢して 」
蓮先生のその言葉で、壊れかけた心臓がもとに戻って、一気に恐怖というものを感じる


![お医者さんとの恋[短編]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/1110524/xpcqjh5tdr-thumb.jpg)