君がいたから


体がどんどん熱くなってきて、
顔も真っ赤に染まっていく感覚がした。


「…結愛ちゃん、心臓の音早いけど
やっぱり怖いかな? 」


抱っこされたままジーっと、顔を見られてドクンとさらに心臓が鳴る。


「だ、大丈夫です………
熱あって苦しいから… 」


体調が悪いのは間違ってないし、
熱も高いみたいだから心臓までおかしく
なっちゃったんだよ。

きっと…



「そっか、顔真っ赤だし
熱もすごいあるもんな

もう少しで病室着くから
頑張って 」




病室までそのまま連れていかれて
ベッドにそっと下ろされる。

「結愛ちゃん、熱高いから点滴しよう
痛いけどちょっと我慢して 」


蓮先生のその言葉で、壊れかけた心臓がもとに戻って、一気に恐怖というものを感じる