美香とは 時々 電話で話すだけで

祥太を 紹介してと 言われたまま

なかなか 予定が合わなかった。


祥太と3人で 会ったのは 夏になってから。

美香と会うのは 1年振りだった。



「わぁ。まどか 何か 変わった。」

美香の 第一声に 私と祥太は 顔を 見合わせる。

「えっ。私?変わったかしら?」

「うん。何か 雰囲気が 柔らかくなった。」

私を しみじみ見て 美香は 笑顔で言う。


祥太と 初対面の挨拶をして。

学生時代のことを 少し 話して。


「まどかって 意地っ張りで 我慢強いけど。本当は すごく弱虫なんです。祥太さん。まどかのこと 守ってあげて下さいね。」

「やだ 美香。何 言ってるの。」

私は 照れて 美香を止めたけど。

「はい。大丈夫です。俺も まどかのこと そう思っているから。」

祥太の言葉は ちょっと意外で。

私が 祥太を見つめると 祥太は 優しく頷く。


「なんか いいなぁ。ラブラブ感 むき出しじゃない。」

美香に 冷やかされることも 嬉しくて。


私は 祥太と見つめ合うと ドキドキしてしまう。

まもなく 付き合って1年になるのに。