光司と 付き合っているとき

私は 自分の時間も 大切だった。


光司と 過ごす時間は 楽しいけれど。

それだけでは つまらないと思っていた。


美香と 買い物に行ったり。

バイトの仲間と 食事をしたり。


光司は そういうことにも 寛大だった。

光司自身も 友達と 飲みに行っていたし。


私と 一緒にいる時の 光司が 優しければ それでよかった。

お互い プライベートを 大切にして 束縛し合わない。


光司とは そんな付き合い方を していたけど。


私は 祥太を もっと強く 求めていた。


職場では 毎日 会っているけれど。

職場以外でも 時間が 許す限り 

一緒にいたいと思うし。

祥太も 同じように 私を 求めていた。



私達は 仕事の愚痴や 上司の不満など 共通の話題が多いし。

誰に話すよりも お互いに 理解し合えるから。


祥太に 聞いてもらって

『うん。わかるよ。まどか 頑張ったね』

って言われるだけで 私は 元気が出た。


学生と 社会人。

グランドが変われば 求めるものが 

変わることは 当然なのかもしれない。