ガタンッ あっ… 「主任…」 ちょっ… 「えっ…と、ごめんなさい。邪魔しちゃったね」 はははっとから笑をして、その場を駆け出してしまった。 後ろの方で金木くんが私の名前を呼ぶ声が聞こえたが、何も聞こえない、そう言い聞かせた。 「みんな、私用事を思い出したから、先に帰るわね。各自仕事に踏ん切りがついたら帰ってね。お疲れ様」 荷物を取りにデスクに戻り慌てて文ちゃんの待つエントランスへ。