…………アソビ?

「学校の友達感覚で接してこられても、求めているような反応はできませんし。大人の真似事にだって巻き込まれたくない。それを伝ておこうと思って会いにきました」

 遊びなんかじゃ、ない。

「あたしは、ホンキ――」
「休日に出かける相手が必要なら。なにも、自分じゃなくても。君にふさわしい人がいるはずです」

 遠回しに拒絶されている。

「自分には、してあげられないこと。してくれる人と。一緒にいて下さい」

 少しでも脈があれば、ここまで言わない。

 大地くんは、あたしがイラナイんだ。
 あたしじゃ。……ダメなんだ。

 コドモとか関係なく必要ないんだ。
 他のオトコのとこにいって欲しいんだ。
 どうでも、いいんだ。

「休みの日まで、他人のために動くんだね」
「なんの話ですか」
「男の子。助けけたじゃん」
「あれは、自分がそうしたいと思ってやっただけです」

 大地くんは見返りを求めたりしない。

「あたしにも。……かまってくれてるし」

 断ることも、できたよね。
 今の話ならメールで伝えることもできたのに、会って、目を見て話してくれた。
 そういう誠実な人なんだ。

 でもそれって、すごく、残酷だ。

「嫌いなら。嫌いって、言ってよ」

 友達感覚? オトナのマネゴト?
 ふざけないで。

「他に会いたい人がいるなら、とっくにそっち誘ってる。大地くんがいいから大地くんに会いたいって言ったんじゃん。あたしからそんなこと言ったの初めてなんだからね。すごく勇気が必要だったんだから」