オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。


「――っ」

 ベッドに寝かされると、大地くんが覆い被さってくる。

「この発情ウサギ」
「は……ハツジョウ?」
「お前。いつもンなことばっか考えてんじゃねーだろうな」
「ちが……いつもじゃ、」
「ほんとかね」
「働いてるときはマジメだよ?」
「妄想で俺と何回キスした」
「……覚えてない」
「それみろ」

 こ、これは。
 襲われて……る?

「キスだけか?」
「……へ」
「もっと先まで考えてんだろ。どうせ」

 なんでそんなこと聞いてくるの?
 どうせってなに?
 考えてるけどね! めっちゃ!

「沈黙は肯定と見做(みな)す」
「大地くんだって考えるでしょ?」
「かもな」
「何回あたしで。……イった?」
「生々しい質問はやめろ」

 気になるじゃんそこんとこ。

「少なくとも一回はあるんだ?」
「知ってるか。ウサギは。ああ見えて性欲つえーんだと」

 ウサギ?

「そうなの?……寂しい、から?」
「決まった繁殖期がないから年中妊娠できんだ。妊娠中にだって、妊娠する」

 妊娠中に妊娠?

「へえ。そんなことが可能なんだね」