たしかに遊園地に出掛ける大地くん、すごく若く見えた。いつもに増して。
「そして俺が自衛官だということを話す前から知っていた。張り付いてなきゃ撮影できないような写真も手にいれていた。おおかた俺の素性を事前に調べてきていて、なおかつ美香から俺を離す口実を探っていたんじゃないかと推測できた。強い執着心を感じた。そんなことをするのは――美香が特別だから」
大地くんの観察眼、侮れない。
「あたしは大地くんじゃないとダメって言ったよ」
「俺もだ」
…………え?
「俺も美香でなきゃ困ると。モトナリに伝えた」
モトナリのやつ、そんなこと、言ってなかったんだけど。
「最初は、迂闊に人に話さない方がいいと思っていた。自分は勿論、美香の今の生活が壊れそうで。だけど、もう逃げも隠れもしない。正々堂々と美香を欲しがろう」
「……ほしがる?」
「もちろん良識の範囲でな」
「禁断の扉、あけてもいいよ……!」
「開けるかバーカ」


