オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。


 突然、店内がピカッと光ったと思ったら、ドンと大きな音がした。

「近くで落ちたかな」

 雷だ。

 お店の電気が、一瞬で、消える。
 なにこれ。停電……?

「海月さん……」
「ちょっと待ってね。懐中電灯あるから大丈夫だよ」

 スマホの明かりをたよりに懐中電灯を手に取ると、あたしのところまで来て渡してくれた。

 こんな状況でも落ち着いて行動できるところ、大地くんとかぶる。
 大地くんも水族館で、迷子の男の子に冷静に対応していた。

「外、雨だけじゃなく風も強くなってきたね。雨戸閉めてくるよ。お店も看板入れて。戸締まりしなきゃね」