あたしが弱っていった?
「当時、医者に罹るほどの衰えだったみたいで。美香さんが思い出すと辛いから、悲しい記憶に蓋をしているのかもしれません」
「……そんな」
「伝えるべきか迷いました。言わない方が、美香さんのためかもしれないと。でも、言わせてください。美香さんは。愛されてます」
…………!
「父さんは、不器用なんです。仕事はできても。娘と向き合う方法がわからない」
そんなの、簡単でしょ。
「もっとあたしに興味持てばいい」
「ありますよ」
「ないよ」
「探偵を雇っていたのは。父さんです」
パパが?
じゃあ、あたしが夜に自分くらいの年の男とデートしてることもバレてたし。
大地くんに夢中なこともとっくに知られていたの?
「美香さんにふさわしくない男は。手を回して遠ざけていたみたいですよ」
「……サイテー」
「だけど、あの男のことは。野放しにしている」
それって。大地くんのこと?
「僕は、信じられなかった。美香さんと自衛官の交際に口出しすることもなければ、黙認するようなことしている父さんが」


