私は華(はな)。
高1。
超ど田舎育ち。
電車で約1時間半かけて中高一貫校に通ってる。
彼氏なし。


私は普通の女子高生だ。みんなと違うのは、私は彼氏がほしくないということ。しかし、こんなこと誰にも言えるわけない。周りが浮ついた話が多い中、私の内心は冷めきっている。私はうわべだけ取り繕って過ごしている。



そんなことを思いながら今日も授業を終える。この後は掃除をしてショートホームルーム。そしてやっと帰れる。私のクラスの担任は話がとにかく短い。ラッキーだ。


そんなこんなで学校が終わり、友達と下校中。中一の頃からの友達、亜美と穂乃果と一緒に帰ってる。一応進学校の私たちは進路について話すことも多い。

穂乃果「2人は進路決まった〜?」

亜美「なんとなくは〜?そっちは ?」

穂乃果「決まってない〜」

「私も〜」

とか話しながら私達は駅に向かった。

電車がつくと、2人とはここでお別れだ。3分ほど電車に乗ってから乗り換えをする。ここから、一番仲のいい めい と一緒に帰る。4年連続クラス一緒で中学では部活も一緒。今は席も隣で大の仲良しだ。めいとは趣味が一緒で、けどジャンルは少ししか被ってないし、好みが違うので同担にはならない。私にとって唯一無二の友達だ。ずっと今のままがいいけど、ずっとこのままなんて無理だ。少しずつ変わっていく私たちだが、私はこの関係だけは変えたくないと思っている。