「こんなことをしても源田さんにとってプラスになることなんてありません。悪いことは言わないからきちんと勉強しなさい」
「ハァ?」
カスミちゃんの目が座る。眉間にしわを寄せて先生を睨み付けたカスミちゃん。
「つーかアンタさ、自分のこと棚にあげすぎ。アンタの授業がクソつまんないからこうやって動画見てるだけじゃん。アンタ以外の先生の授業はちゃんと聞いてるし」
「それは――」
「アンタの教え方が悪いんでしょ?他の先生だって言ってたよ。伊藤先生の教え方が悪いから国語の平均点が低いって。ねぇ、あたしの言ってること間違ってる?」
カスミちゃんは腕を組んでふてぶてしくそう言い放つ。
「アンタ、教師に向いてないんじゃない?」
その言葉に伊藤先生は弾かれたように顔を持ち上げた。
「そんなことを源田さんに言われる筋合いはありません」
全身から先生の怒りを感じる。でも、必死にその感情を押し殺している。
「とにかく、授業中にスマホをいじるのは禁止のはずです。それは没収します」
伊藤先生はそう言うと、ゆっくりと教壇を降りカスミちゃんと志穂ちゃんの座る席の方へ歩み寄った。
そして、志穂ちゃんの手からスマホを受け取った後、先生が再び教壇へ戻ろうとした。
「ハァ?」
カスミちゃんの目が座る。眉間にしわを寄せて先生を睨み付けたカスミちゃん。
「つーかアンタさ、自分のこと棚にあげすぎ。アンタの授業がクソつまんないからこうやって動画見てるだけじゃん。アンタ以外の先生の授業はちゃんと聞いてるし」
「それは――」
「アンタの教え方が悪いんでしょ?他の先生だって言ってたよ。伊藤先生の教え方が悪いから国語の平均点が低いって。ねぇ、あたしの言ってること間違ってる?」
カスミちゃんは腕を組んでふてぶてしくそう言い放つ。
「アンタ、教師に向いてないんじゃない?」
その言葉に伊藤先生は弾かれたように顔を持ち上げた。
「そんなことを源田さんに言われる筋合いはありません」
全身から先生の怒りを感じる。でも、必死にその感情を押し殺している。
「とにかく、授業中にスマホをいじるのは禁止のはずです。それは没収します」
伊藤先生はそう言うと、ゆっくりと教壇を降りカスミちゃんと志穂ちゃんの座る席の方へ歩み寄った。
そして、志穂ちゃんの手からスマホを受け取った後、先生が再び教壇へ戻ろうとした。



