イジメ返し―新たな復讐―

「そ、そもそもさこうなったのはエマちゃんが原因でしょ?自分からイジメ返しをけしかけておいてどうしてわたしにお説教するの?」

「愛奈ちゃんは悪いことをした。悪いことをしたら罰を受けるべき」

「悪いこと!?自分はどうなのよ!」

「どういう意味?」

「あんまり軽々しいこと口にしないほうがいいよ?今回のイジメ返しの首謀者はエマちゃんなんだから。カスミちゃんたちへのイジメ返しのこともあのアパート火災のこともわたしが警察に話したらエマちゃんは大変なことになるの。自覚はある?自分の立場をきちんと理解したほうがいいんじゃない?」

「ふぅん。イジメ返しに成功して自分をイジメる人がいなくなった途端そうやって強気な態度にでるのね。それで?エマを脅す気?」

「脅しで済ませて欲しいならもうわたしに関わらないで。わたしはこれから幸せな学校生活を送る予定なの。もう誰にも邪魔させない。高校を卒業したら家を出て都内の大学に行く。そこでわたしは自由に生きるの」

「恩を仇で返す気?」

「感謝はしてる。でも、ただそれだけのこと」

そっとベンチから立ち上がると、エマちゃんも同時に立ちあがった。

「残念だわ。愛奈ちゃん」

そう呟くように言ったエマちゃんの言葉を無視して自宅へと歩を進める。