イジメ返し―新たな復讐―

けれど、心の中に不満が沸く。

そもそもイジメ返しを提案してきたのはエマちゃんだ。

ここまで色々やってくれたことに感謝はしているけれど、あれこれ非難される筋合いはない。

「エマが前に言った言葉、愛奈ちゃんは忘れちゃったみたいだね」

エマちゃんは真っ直ぐわたしを見つめた。

確かに以前、イジメ返しをすると決めた時に言われた。

『気持ちが固まったみたいでよかった。でも、これだけは約束して。イジメ返しはイジメられた相手にだけするもの。他の人を巻き込んだらダメ。もちろん、愛奈ちゃんが誰かをイジメることなんてあってはいけないの』

『それは大丈夫。イジメられたことはあるけど、誰かをイジメたことなんて一度もないよ』

『それならいいの。イジメの被害者だった人が加害者になることって……結構あるの』

エマちゃんの言葉が蘇り、思わず顔をしかめる。

「もしかして思い出した?」

「べ、別に」

ふいっとエマちゃんから目を反らす。