イジメ返し―新たな復讐―

最後によみがえる記憶は楽しい記憶のはずなのに、頭に浮かんだのは母親にないがしろにされ、金城にいたぶられている幼い頃のあたしだった。

誰にも愛されることなく、誰からも疎ましく思われていたと実感する。

あたしの人生は一体何だったんだろう。

人に嫌われ、虐げられた代りにあたしも誰かを嫌い虐げた。

やられたことをやっただけと自分を正当化することでしか自分を守れる術がなかった。

周りの人間全員が敵だった。仲間など誰もいなかった。

日頃の行いのせいと言われればそれまでのこと。でも、こんな無様な死に方は望んでなどいなかった。

「ハァ……ハァ……」

呼吸が苦しくなってきた。

そのとき、ふと制服のスカートのポケットに違和感を覚えた。

柔らかい膨らみにそっと手を伸ばしてそれを引っ張り出した。