イジメ返し―新たな復讐―

「た、助けてくれ……」

「助けて?あははは!命乞い?アンタみたいな人間に生きてる価値ねぇーんだよ!」

あたしはそのまま金城の頭部を何度もゴルフクラブで殴打した。

頭部から噴き出した血が部屋中を赤く染め、ゴルフクラブを振り上げる度に天井にも血が飛んだ。

何十回と叩くと金城の頭部は原型がなくなり、割れたスイカのようにただの真っ赤な物体と化した。

「ハァ……ハァ……」

ゴルフクラブを床に放り投げ、呼吸を整える。

金城の返り血で制服は真っ赤に染まっている。

罪悪感は感じない。そもそもこの男が悪いのだ。

気持ちが晴れる。母に捨てられたことなんてもうどうだっていい。

金城から解放されたという事実にあたしの気持ちは高揚していた。

警察に捕まることは承知の上だ。でもあたしは未成年だ。

少年法で裁かれるだろう。この家庭環境を知ればあたしに同情的な意見が出てもおかしくはないだろう。

金城は死んだ。もうあたしは自由だ。少しだけ反省した態度を見せ、保護観察処分を終えたら好きに生きよう。

心の中でほくそ笑む。

すると、次の瞬間、玄関の方から物音がした。