イジメ返し―新たな復讐―

「可愛げはないけどお前も一応女子高生だしな。色々使えるだろ。100万ぐらいならあっというまに稼げるだろう?恨むなら千賀子を怨めよ?あの女は娘のお前より100万を選んだんだ。お前の価値は100万以下なんだよ」

金城はあたしをベッドに押し倒すとどこかへ電話をかけはじめた。

「あっ、斎藤さん。どうも!久しぶりっす。実は、ちょっとお話がありまして。えぇ。女子高生なんですけど。はい。あぁ、その点は全然大丈夫ですよ。で、即金でお願いできません?」

金城はどこかへあたしを売ろうと考えているのかもしれない。

ヘラヘラした表情を浮かべている金城にギリギリと奥歯を噛みしめる。

「いや、実は千賀子の野郎が榎戸さんの金を持ち逃げしたんっすよ。100万なんすけど。まぁ、1000万だったら終わってたんですけど、100万ならなんとかなります」

何なのよ、これ。どうしてあたしがこんな目に合わないといけないのよ。

ふざけんな。アンタ達大人の揉め事にあたしを巻きこむな。

「え……?榎戸さんと千賀子が繋がってる?いや、そんなわけないじゃないっすか!え……?神宮寺?誰っすか、それ」

さっきまでニコニコしていたはずの金城の表情が一変する。

「そ、そんな!いや、待ってください!俺は――」

金城はそこまで言うと、持っていたスマートフォンを床に叩きつけた。

ガシャンっという音を立てて画面が割れる。その瞬間、金城は鬼のような形相を浮かべてベッドに座っていたあたしの髪の毛を掴んだ。

「全部お前のせいか!!テメェ、殺してやる!!」

金城はそう言うとあたしの髪を引っ張りベッドから引きずりおろすと、フローリングの床に何度も何度もあたしの顔面を叩きつけた。

鼻があらぬ方向に曲がり、唇が切れ、前歯が砕けた。