「ハァ?別に一人だからってどうこうなるわけじゃないし。アンタ達、バカ?」
「そう言ってられるのも今のうちだけじゃない?」
「――みんな、どうしたの?もうチャイム鳴ってるわよ。席に着きなさい」
香織と杏奈が薄ら笑いを浮かべた時、担任が教室に入ってきた。
渋々席に着く。
そして、その日からクラスメイト達からの執拗な攻撃が始まった。
今までのつけが回ってきたのかのように散々な毎日だった。
靴がなくなり、物が壊され、あちこちからあたしの悪口が飛び交う。
別にそんなことはどうってことなかった。志穂がいてもいなくてもあたしはあたしだ。
誰かとつるまないと生きていけない人間ではない。
そもそもこんな命いつ朽ちてもいいとすら思っていた。
あたしを大切だと思ってくれる人も愛してくれる人もこの世界には誰もいない。
きっと今も、これからも、永遠に。
「ダルっ。帰ろっかな」
昼休みになり裏庭のベンチに座ってポツリと呟く。
早退することは簡単なのにそれができない。理由は金城だ。最近は常にあの男が家にいて心が休まる時間がない。



