「えっ……」
すると、目の前に見覚えのある顔があった。
神宮寺エマだ。
エマちゃんはあたしの様子に気付き、首を傾げた。
「どうしたの?」
「お願い!助けて――!!お、お母さんが――!!」
藁にも縋る思いで叫ぶ。
「お母さん?」
「あ、あ、頭を打って、それで血が出て……救急車を――!!」
「分かった。今、呼ぶから」
エマちゃんはそう言うと、すぐに救急車の手配をしてくれた。
「お母さん――!!」
部屋に入ると、母は先ほどと同じ場所に力なく倒れていた。
あたしが体をゆすると、エマちゃんがそれを制止した。
「頭を打ったんでしょ?揺らしたらダメ。ちょっとどいて。止血しないと。綺麗なタオルを持ってきて」
エマちゃんは動揺することなくあたしに指示を出した。
「救急車まだかな……。どうしよう、お母さんが……」
さっきから時計の針を何度も見てしまった。
「救急車到着までしばらくかかるって言ってたわ。ここは山の中だし、仕方がないね。でも呼吸も安定しているしきっと大丈夫よ。ほらっ、出血も止まってきたし」
エマちゃんのその言葉にホッと胸を撫で下ろす。
エマちゃんがいてくれてよかった。混乱してパニックのあたしがここまで落ち着けたのもエマちゃんのおかげだ。
すると、目の前に見覚えのある顔があった。
神宮寺エマだ。
エマちゃんはあたしの様子に気付き、首を傾げた。
「どうしたの?」
「お願い!助けて――!!お、お母さんが――!!」
藁にも縋る思いで叫ぶ。
「お母さん?」
「あ、あ、頭を打って、それで血が出て……救急車を――!!」
「分かった。今、呼ぶから」
エマちゃんはそう言うと、すぐに救急車の手配をしてくれた。
「お母さん――!!」
部屋に入ると、母は先ほどと同じ場所に力なく倒れていた。
あたしが体をゆすると、エマちゃんがそれを制止した。
「頭を打ったんでしょ?揺らしたらダメ。ちょっとどいて。止血しないと。綺麗なタオルを持ってきて」
エマちゃんは動揺することなくあたしに指示を出した。
「救急車まだかな……。どうしよう、お母さんが……」
さっきから時計の針を何度も見てしまった。
「救急車到着までしばらくかかるって言ってたわ。ここは山の中だし、仕方がないね。でも呼吸も安定しているしきっと大丈夫よ。ほらっ、出血も止まってきたし」
エマちゃんのその言葉にホッと胸を撫で下ろす。
エマちゃんがいてくれてよかった。混乱してパニックのあたしがここまで落ち着けたのもエマちゃんのおかげだ。



