「佐知子の顎、すごいね。長すぎ。あっ、前に単語であったよね。ロングロングアゴ―って」
その言葉に教室中だけでなく廊下までもシーンっと静まり返ったような気がした。
足が小刻みに震えてめまいがする。あたしは倒れないように必死に教室の扉に右手をついて体を支えた。
「……ぶっ!!!」
すると、突然香織が吹き出した。
「愛奈、ウケる!あったよね~!ロングロングアゴ―!むかしむかし~っていうやつね!!!あははは!!あたしの中学でもそう言われてる奴いたわ~!」
ギャハハハハハと下品な声をあげて笑う香織につられて、他の生徒も笑いだす。
「あっ、そういえば佐知子って確かに昔言われてた!なんだっけ……えっと、そうそう。アゴちゃん!!男子からも顎ちゃんって言われてたじゃん!」
「そうそう!!思い出した!超ウケる!!」
田舎のこの学校にはあたしと同じ中学に通っている人間は大勢いた。
だから、知っているんだ。みんなあたしが小学校の時なんて呼ばれたいたのかを。
知っていても最近は口に出すことはなかった。みんなの記憶からは薄れていたはずなのに。
それなのに。それなのに……――!!よくも――!!
あたしは愛奈の前まで歩み寄ると、Yシャツの襟を掴んだ。
「許さない。アンタのこと、絶対に許さないから!!」
「佐知子、それはわたしのセリフだよ?」
「は?」
「わたしのことをイジメていたこと、後悔させてやるから」
「何言ってんの?アンタに味方してくれる人なんて誰もいないんだから!」
愛奈の目がほんのわずかに動いた。必死に虚勢を張っているものの動揺しているのは明らかだった。
クラスのカーストの中でも最底辺にいる愛奈があたしに刃向かってもムダだ。
その言葉に教室中だけでなく廊下までもシーンっと静まり返ったような気がした。
足が小刻みに震えてめまいがする。あたしは倒れないように必死に教室の扉に右手をついて体を支えた。
「……ぶっ!!!」
すると、突然香織が吹き出した。
「愛奈、ウケる!あったよね~!ロングロングアゴ―!むかしむかし~っていうやつね!!!あははは!!あたしの中学でもそう言われてる奴いたわ~!」
ギャハハハハハと下品な声をあげて笑う香織につられて、他の生徒も笑いだす。
「あっ、そういえば佐知子って確かに昔言われてた!なんだっけ……えっと、そうそう。アゴちゃん!!男子からも顎ちゃんって言われてたじゃん!」
「そうそう!!思い出した!超ウケる!!」
田舎のこの学校にはあたしと同じ中学に通っている人間は大勢いた。
だから、知っているんだ。みんなあたしが小学校の時なんて呼ばれたいたのかを。
知っていても最近は口に出すことはなかった。みんなの記憶からは薄れていたはずなのに。
それなのに。それなのに……――!!よくも――!!
あたしは愛奈の前まで歩み寄ると、Yシャツの襟を掴んだ。
「許さない。アンタのこと、絶対に許さないから!!」
「佐知子、それはわたしのセリフだよ?」
「は?」
「わたしのことをイジメていたこと、後悔させてやるから」
「何言ってんの?アンタに味方してくれる人なんて誰もいないんだから!」
愛奈の目がほんのわずかに動いた。必死に虚勢を張っているものの動揺しているのは明らかだった。
クラスのカーストの中でも最底辺にいる愛奈があたしに刃向かってもムダだ。



