ポケットの中でずっと震えていたスマホを取り出す。

不在着信15件。

6件がカスミちゃんでそのほかは真紀からの電話だった。

【真紀:愛奈、大丈夫?気付いたら折返し連絡して。お願い】

真紀からはわたしを心配するようなメッセージが複数届いている。

【カスミちゃん:死ね】

【カスミちゃん:逃げんな、カス】

【カスミちゃん:アンタんち燃やすよ】

【カスミちゃん:つーか、明日学校くんの?】

【カスミちゃん:死んで。つーか、死ね】

【カスミちゃん:死なないなら殺す】

【カスミちゃん:生きてる価値なし】

【カスミちゃん:無視?マジなめてんね】

【カスミちゃん:マジ殺すから】

【カスミちゃん:絶対許さない】


放課後になり自由にスマホをいじれる状態になったのか、わたしが返信せずにいる間にもカスミちゃんは烈火のごとくメッセージを送信してくる。

そのすべてを既読にしたあと、わたしは震える右手の指で画面をタップした。

もう嫌だ。もうカスミちゃんと繋がってなどいたくない。

ううん、むしろ、誰ともつながりたくない。

もう嫌だ。こんな生活もう嫌だ!!!