「…いつまでその状態なんすか」 どうしたらいいのかわからない空気の中、鳴海くんの低い声がセミの声と一緒に聞こえる。 慌てて身体を起こすと フェンス越しに少し下からあたしたちを睨むように見上げる鳴海くんの姿があった。 よっこらせ、なんておじいさんのような掛け声とともに起き上がった普結くんは いつもと同じ飄々とした顔で伸びをした。 普結くんのせいで、 プールサイド中の視線を集めているというのに。 本人は全く気にする様子がない。