「よりによって、お母さんへのラインを元カノに誤爆する?!!
アンタの元彼やばすぎない?!」

「才能あるよね、もはや」

「ラインがきた時の八宏の心境は?」

「…正直胸踊りましたよね、はい」

「ブッ」


ふたたび聞こえた普結くんの噴き出した音。
すべらない話は成功したらしい。


「以上、あたしのすべらない話でしたー」

「いや、ほんとにすべらない話だったわ。
ありがとう桃、頑張って生きて行こうね!」

「きっと八宏は幸せになれる!生きよう!」


口々に励ましてくれる優しい友達に引き換え、目の端に涙を浮かべて笑い転げる普結くんを睨みつける。

「普結くんは、なんかないわけ?」

「なんか、とは」

「ひとこと。
リエちゃんも鈴木もひとことくれたよ?」

「んー…じゃあ、


ウケる。」

「……………」

「ウケる。」

「JKか」