「どうしたのよ桃、いきなり飛びついたりして。 さっきまでゲームに夢中だった癖に」 「だってさ、だってそっくりだったんだもんレイヤくんに!!」 「…レイヤくんて誰」 興奮気味にスマホを突き出すと、 リエちゃんはうわぁ、と声を上げて顔をしかめた。 「誰っすかそのレイヤくんって」 「乙女ゲームの相手役の男」 「うわあ…」 三人揃って顔を顰めてナメクジでも見るかのような視線をあたしに向ける。 「マイエンジェルレイヤ…」 「俺レイヤなんて名前じゃないっす… 鳴海光です…」