艶やかな黒い髪が、手のひらの下でくしゃりと丸まる。

そのまま撫でるように指に髪を絡めると、


気持ちよさそうに目を細めた。



…なんだかものすごく高級な猫を可愛がってる気分だ。


しばらく撫でてあげていると、

不意に自分の手に絡まった細い指の感覚にピクリと肩を震わせてしまった。


普結くんの頭から下ろされた手は、
机の上に着地して

そのまま彼の指が絡まったままで。



…これって所謂、

恋人つなぎってやつ?