イケメン王子は溺愛中

《ここみ》

「ねぇねぇ、喜菜ぁ。知ってる人いる?」

「う~ん、3、4人かな? うちの学校、8クラスもあるから…、だから拓とも離れちゃったんだよ…」

恋する乙女だなぁ、羨ましい!

「森本くん、なん組?」

「えっと、2-6だったと思う!」

「私ら、2-3だから、まぁまぁ教室近いし、よかったじゃん。」

「え~、そんなに近くないよー。だって、去年は、おんなじクラスだったんだよ?」

いや、それこそ奇跡だと思うよ。

「もう、贅沢なイケメンで人気者の彼氏なんだから、その辺はちょっとだけ我慢しなさいよ」

「わかってるんだけどね。」

一応わかってるんだね。

「桃山さんっ。と、小田原さん、あの俺、新藤樹(しんどうたつき)。あの、よろしくね」

なに?

ってか誰…?

いきなり、話しかけてきた…!

臆病で、どこかビクビクした感じだし。

あ、もしかして…

「喜菜のこと好きなんだったら、やめときなよ? 喜菜には、森本くんって彼氏がいるんだからね!」

喜菜は、モテる。

この人も喜菜が好きなのかも。

「ちょっと! ここみ! ごめんね、新藤くん」

「え…? あ、いやいや俺は、そんなつもりじゃ…。むしろ…いや、なんでもない。」

てか、なんで若干敬語なんだろう?

同い年なのに。

新しい友達?になれるかな