《梓side》

やったね!

ここみちゃんと、新藤くんと、私と、漣で、ダブルデートすることになったらしい。

しかも、行ってみたいと思ってた、夏祭り!

小規模だけど、花火も上がるらしい。

「おーい、梓~? なにニヤけてんの?」

はっ!

今、漣とお弁当食べてるんだった!

ヤバイ、こんなニヤけた顔見られたら、絶対いじられる!

「べっ、別にニヤけてないし!」

「お前~、ウソだろ~。絶対ニヤけてたって!」

「違うってば!ダブルデート楽しみだなって、思ってただけだってば」

「素直じゃねーな~、ま、そういうとこ、好きだけど」

な!

なんで、そんなことシレッと言えちゃうのかなっ!

もう!

こっちが恥ずかしくなっちゃう。

「おいおい、梓。顔赤ぇぞ」

「う、うるさいな~!ほっといてよ!もう」

「お前、可愛いって!」

!! もう!

真面目にそういうこと言ってこないでよ!

ドキドキしちゃうから!