こうして、私たちは一時間ほど二人で行動して、川上さん、夏樹くんと合流した。
「いや、恐竜タウンのジェットコースター、マジヤバかったわ~」
「ほんとに! めっちゃ怖かったよー。叫んじゃったもん」
い、行かなくてよかった。
さっき乗った、ジェットコースターだけでも怖かったもん。
「で、二人は、どこ行ってたんだよ?」
夏樹くんに聞かれる。
「ウィッチストリートだよ。お土産買ってたんだ~」
「へぇ~。俺らも土産買いたいよな、川上さん。」
あれ?
この二人…もしかして、いい感じ?
自分のことじゃないのに、なんだか嬉しくなってしまった。
「あとで、お土産、買おうね! ここみちゃん、あのコーヒーカップ乗りに行こうよ!」
「いいよっ! えっ、コーヒーカップ可愛い~。行こう、桜ちゃんっ!」
「うんっ!」
あの二人仲いいな~、なんて思われてたなんて、知る由もなく、私たちは、はしゃぎながら、コーヒーカップに乗った。

