イケメン王子は溺愛中



「ふぅっ、ヤバかった~!」

「スリル満点だったね!」

「うん。でも二度と乗りたくないかな」

ほんとに怖かったんだから。

「えぇー! 俺たち、今から恐竜タウンのジェットコースターも乗るんじゃないの~?」

「えっ!? 夏樹くん、そんなこと、聞いてないよ?」

まだジェットコースター乗るの?

「うん、私も。聞いてないよ。でも、ジェットコースター乗りたい!」

「ちょ…、桜ちゃん!?」

「じゃあ、桃山さん。俺と二人でまわる?」

え?

「新藤くん…。いいの?」

「うん、俺もジェットコースターって気分じゃないから。川上さんと夏樹で、ジェットコースター行ってきなよ。」

なんて優しいんだろう…。

気を遣ってくれてるよね。

「ありがとう、新藤くんっ」

「あぁ、どういたし

「じゃあ、私たちはジェットコースター行くからねー。バイバーイ」

ちょっとちょっと、桜ちゃん。

今、新藤くんの言葉遮ったよ?

まぁ、新藤くんは気にしてないみたいだからいいけど。