《樹side》

「キャーッ、広ーい! 興奮するね、桜ちゃんっ!」

「ほんとに広いねー、ここみちゃん」

俺たちは、大阪に着き、テーマパークの入口にいる。

これから、活動班で、テーマパークをまわるんだけど…

俺は桃山さんに見とれていた。

すると、パッと桃山さんが振り返り、俺たちの方を見た。

俺は、桃山さんを見ていたことが、バレないように、フイッと目を背けた。