「よし、小田原は、4班だな。4班はこれで確定。」

先生は、メモを取りながら、一人一人にくじ引きを引かせてくれる。

っていうか、4班は確定って…。

私、まだくじ引き引いてないんだけど!

絶対、喜菜と一緒の班は、無理ってことだよね?

最悪だー!

「あぁああ! 最悪!」

思わず叫んでしまった。

「も、桃山? どした?」

「す、すすすすみません…!」

クラスのみんながクスクスと笑っている。

恥ずかし…

「ほら、桃山。小田原と一緒になれなくて残念だったな? くじ引け~」

先生まで、からかってくる。

でも、くじを引かないわけには、いかないから、仕方なく、くじを引く。

「よし、桃山は7班。次の人~」

7班かぁ…。

誰がいるんだろ…

でも、仲いい人がいる可能性は、ほぼゼロ。

まぁ、生活班が喜菜と一緒でよかった。

自由時間だけは、喜菜か、悠気とまわろっと。

あ、ちなみに悠気と言うのは、私の幼馴染みで、喜菜のことが好きだった人。

まぁ、悠気は喜菜にフラれたんだけどね。

それは置いといて!

修学旅行、楽しみだなぁ。