居候同期とフクザツな恋事情




「ほったらかして朝まで寝たっていいけど、洗濯物臭くなるよ?」

「わかったよ」

仲林くんは諦めたようにつぶやくと、とぼとぼとリビング兼寝室へと戻った。



「暇だからなんか動画でも見とこーかな」

独り言みたいにつぶやいた仲林くんが、スマホを片手にベッド下に敷いたブランケットにごろんと横になる。


「床、固くない?」

何気なく訊ねたら、仲林くんが顔の前に掲げていたスマホを横にずらした。


「え?今日は一緒にベッドに寝かせてくれるの?」

私を見上げて目を輝かせる仲林くんの表情に、つい絆されそうな気分になるけど……

寝かせるわけないしね。

真顔で見下ろしたら、仲林くんが笑って肩を竦めた。


「冗談だって。俺、どこでも寝れるし。床でもへーき」

「子どもみたいだね……」

仲林くんは呆れ顔の私を見上げて、へらりと笑うと、閲覧途中だったスマホの動画に視線を戻した。