居候同期とフクザツな恋事情




「あ、洗濯終わったっぽい」

おもむろに立ち上がった仲林くんが部屋を出ていくと、ちょうどドラマが終わって次週の予告が始まる。

そろそろクライマックスに差し掛かっているドラマは次週急展開の予感で。

主演の俳優がドラマ内の相手役の女優さんに愛の言葉を伝える場面がダイジェストされる。

その表情がまた松野くんに重なってしまって。その言葉が、私に向けられたものだったらいいのになー、なんて妄想してしまったら……

ボンっと頭から火でも出そうなくらい顔が熱くなった。

あー、どうしよう。来週からこのドラマ、松野くんのことを思い浮かべずには見られないじゃない。


「ねぇ、在原さーん!」

ひとりの世界に浸っていたら、バスルームから聞こえてきた仲林くんの声が私を現実に引き戻す。


「この洗濯機って、水使わずに洗えるタイプなの?」

「え?」

「干してないのに、なんかもう乾いてるんだけど」

仲林くんが、バスルームで訳のわからないことを言っている。