居候同期とフクザツな恋事情




キッチンの後片付けを終えた私がテレビを見ながら寛いでいると、シャワーを終えた仲林くんが、タオルで髪を拭きながらリビング兼寝室に入ってきた。


「在原さん、洗濯機使っていい?」

「いいよ。洗剤とか柔軟剤は洗面所の下の収納に入れてる」

今シーズン毎週見ている恋愛ドラマに熱中していた私は、仲林くんの顔も見ずにそう言った。

すぐに「わかった」という返事が返ってきたような気がするけど、ドラマに意識の半分以上が持っていかれていたから、ほんとうに彼が返事をしたかも定かじゃない。

ドラマの合間のCMに入ったとき、ふたたび部屋に戻ってきた仲林くんが、ひとり分くらいの間隔を空けて私の横に座った。


「洗剤わかった?」

「あー、うん。何見てんの?」

仲林くんをチラッと横目に見ながらドラマのタイトルを答えたとき、CMが終わった。

ドラマの続きが始まると同時に、テレビの画面にアップになった主演の俳優さんに私の目が釘付けになる。

内容ももちろん好きなんだけど、実はこの主演の俳優さん目当てでこのドラマを見ていたりする。