「チャーハンの袋に書いてた温めて時間、ちゃんと確認した?」
隣で小さくなっている仲林くんを睨むと、彼がどこか遠くへ視線を泳がせる。
「確認はしたんだけど……」
「けど?」
「たぶん、最初に設定を間違えた…と思う。4分半くらいでいいはずなのに、なんか長いなーって」
気まずそうに首を傾げた仲林くんが、なんだか可愛くへらっと笑うから、ムカついて脛を蹴ってやりたくなった。(我慢したけど)
こんなの隠蔽しようとしたなんて。めちゃくちゃ質が悪い。
「長いなーじゃないし。危うく火事起こすとこじゃないの!」
「ごめんなさい……」
「料理できないなら、今後は勝手にキッチン使わないで」
「はい、気を付けます」
しおらしくうつむいているところを見ると、かなり反省はしているらしい。
だけど、しょんぼりとした横顔はやっぱりムダにイケメンで。
だから、余計にムカついた。



