居候同期とフクザツな恋事情




「え、何あれ?」

悲鳴をあげると、慌ててコンロの火を止めて、そばに置いてあった蓋をフライパンの上にのせる。

それで火は収まったけど、なんだか短時間で寿命が縮まったような気がする。


「これ、どういうこと?」

怒って振り向くと、仲林くんが電子レンジの扉を守りながらシュンとする。


「ごめんなさい。餃子も焼こうと思って……」

「今まで自分で焼いたことは?」

怒り口調で訊ねる私に、仲林くんがうなだれたまま首を横に振る。


「もしかして、油たくさん入れた?」

蓋が開いたまま放置されているサラダ油をつかんで仲林くんのほうに突き出して見せると、彼が気まずそうに私から目をそらした。


「で?そっちはどうなってんの?」

仲林くんのほうに歩み寄って、今度こそ彼を強引に押し退ける。

電子レンジの扉を開けると、お皿にのった冷凍チャーハンが焦げていた。