居候同期とフクザツな恋事情




仕事後に松野くんと一緒に2時間ほど食事をした私は、ルンルン気分で最寄駅から自宅までの道のりを歩いて帰っていた。

2日連続で松野くんと一緒にご飯に行けるなんて。

食事をした店は、オフィスの近くの居酒屋だったけど。

松野くんと一対一でじっくりと話すことはなかなかなかったから、終始楽しかった。

帰国子女だった松野くんの、アメリカに住んでいたときの話とか、そのあとまた留学に行ったときの話が聞けて、仕事面の指揮が上がった気がする。

またふたりで食事に行けたらいいな。そして、松野くんとの距離がちょっとずつでも縮まれば……

ぐふふっ、とつい含み笑いをしたところで、マンションがもうすぐ目の前に見えてくる。

けれど、そのエントランスの前に困ったように右往左往しているスーツ姿の男がいるのを見つけた瞬間、ものすごーく嫌な予感がした。


この光景、昨日の夜も見たような。

あれ?なんかものすごいデ・ジャヴ感。

いや、あれは昨日の夜うちに転がり込んできた居候だ。