居候同期とフクザツな恋事情




今日も変わらず、素敵だなー。

真希子さんのかっこいい背中を目で追っていると、松野くんが彼女に声をかけに行くのが見えた。


「あれ、真希子さん。もう帰るんですか?これ、見て欲しかったんですけど」

「急ぎ?明日の朝イチじゃダメかな?」

「いいですけど。そっちこそ、急ぎなんですか?」

「うん、ちょっと約束があって」

「彼氏とか?」

「さぁ?」


含み笑いを浮かべた真希子さんは、松野くんに手を振って足早にオフィスから出て行く。

真希子さん、彼氏とデートか。きっと、スペックの高いステキな人なんだろうなー。

真希子さん、語学も堪能だし、外国人の彼氏って可能性もあり得る。

勝手に想像してニヤニヤしていたら、真希子さんに資料チェックか何かを頼もうとしていた松野くんが、ため息をつきながらこっちに歩いてきた。


「松野くん、お疲れ様」

声をかけると、そこで初めて私に気付いたのか、松野くんがハッとする。