居候同期とフクザツな恋事情





「在原さん、お疲れさま。提出してくれた資料チェックしたけど、あれで問題ないと思う」

取引先への英文メールを打っていると、真希子さんに後ろからぽんっと背中を叩かれた。


「あ、真希子さん。ありがとうございます」

キーボードを打つ手を止めて振り返ると、真希子さんが綺麗に微笑む。


「明日の会議、よろしくね」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」


私は立ち上がってピシッと背筋を伸ばすと、真希子さんに向かって頭を下げた。


2個上の真希子さんは、海外事業部の先輩だ。

美人で頭が良くて、語学力も堪能で。男性社員顔負けなくらい仕事もできる。

入社したときから、かっこいい憧れの先輩だったけど、最近は一緒に仕事をする機会が増えてますます尊敬している。 


「そんな、いつもわざわざ立たなくていいよ。いつも可愛いよね、在原さん。じゃぁ、お疲れ様」
 
「はい、お疲れ様です」

私の肩にぽんっと手を載せると、真希子さんがスマートにカッコよく去っていく。