イオが私に右手の小指を差し出してくる。
そこに私も右手の小指を絡めると、イオがそれを優しく握り返しながら唇に綺麗な弧を描いて微笑んだ。
イオの屈託のない柔らかな笑顔が、相も変わらず私の胸をぎゅーっと締め付けてくる。
2ヶ月間で、イオのダメなところも弱いところもいっ
ぱい見てきたけど。
イオの優しいところとか、私の作って料理全部美味しいって喜んでくれるところとか、そばにいて落ち着く空気とか。
そういうのもたくさん見てきたから、イオの丸ごと全部が気になって。そしてとても愛おしい。
イオに微笑み返しながら、その笑顔を一番近くで見ていられるのは私だけがいいと思った。
ずっと、これからも。
《Fin》



