居候同期とフクザツな恋事情



「在原」

滝宮さんが帰って行ったあと、集団から少し離れて座っていた私に、松野くんが声をかけてくれた。


「ひとりでぽつんとしてないでこっちおいでよ」

気にかけて笑いかけてくれる松野くんは、いつもと変わらず優しい。


「ありがとう」

もうほぼ氷と水だけになっているレモンサワーのグラスを持って移動しようか迷っていたとき、テーブルに出していたスマホがメッセージを受信した。

送り主はイオで、松野くんに声をかけられたこのタイミングでのメッセージに胸がドキリとする。

そういえば、『松野くんの隣には座らない』ってイオと約束したんだった。


まさか、どこかで見られてる……?

思わずキョロキョロしてしまったけれど、イオの姿なんてどこにもない。

レモンサワーのグラスを置いて、スマホと持ち替える。

ドキドキしながらスマホの画面をタップしたら、イオからのメッセージがぱっと視界に飛び込んできた。