「うん、気付いてたよ。ちょっと憧れてるんだろうなーって。だけど、今日の昼休みの様子を見る限り、システム開発部の仲林くんとのほうが親密そうじゃん」
「そ、そうかな」
「今朝、一緒に出勤してくるところも見ちゃったよ。いつの間に仲良くなったの?ていうか、付き合ってる?」
絢子に訊ねられて、隠しきれないくらいあからさまに、ぶわっと顔が熱くなる。
「え、付き合ってるの?」
「付き合ってるっていうか……」
訳あって一緒に住んでいる。そのことをものすごーくぼやかして絢子に話したら、彼女が少し渋い顔をした。
「仲林くんとなんとなくいい感じだっていうのはわかったけど。それって、『好き』だとか『付き合ってほしい』とか明確にちゃんと言われて一緒に住んでるの?」
絢子に指摘されて、なんだか急に不安になった。
そういえば、イオからは『メェちゃんに気持ちが揺れてる』とは言われたけど、明確な告白は受けていない。
『もう少し一緒にいていい?』と聞かれたけれど、『付き合おう』とははっきりと言われてない。
キスしたり、昼休みにヤキモチともとれる発言をされたりして浮かれてたけど。
私はイオの『彼女』の位置にいるのだろうか。



