居候同期とフクザツな恋事情



「あー、松野だ。ひさしぶり」

だけど、横顔に感じた視線は私の気のせいだったのか。

イオは松野くんを見上げて、いつもと変わらない笑顔でにこにことしていた。


「イオも今から昼メシ?」

「いや、俺は今食べ終わったとこ」

「そっか。在原と一緒なんて珍しいじゃん。イオと在原って、交流あったっけ?」

松野くんが、イオと私を交互に不思議そうに見てくる。

交流というか……成り行きで1ヶ月以上も前から一緒に住んでる……なんてことは言えないから、笑ってごまかした。


「ごめん。俺、もう仕事戻るからまた」

「おー。引き止めてごめん。俺らも、食券買いに行かないと。またな、イオ」

しばらく松野くんと話していたイオが、やがて時計を気にして立ち上がる。

それに合わせて、松野くんと絢子も食券を買うために手を振って離れていった。

松野くんと絢子の姿が見えなくなるのを確認してから、一度は立ち上がったイオがまたトレーを置いて私の隣に座る。