居候同期とフクザツな恋事情



「んー、まぁまぁ?この前メェちゃんが作ってくれたやつのが美味かったかも」

真っ赤になっている私に気付いているだろうに、もぐもぐとオムライスを食べたイオが平然とそんなことを言うから、今すぐにでもテーブルの下に身を隠したいくらいに恥ずかしかった。


「は、早くうどん食べちゃいなよ。急ぐんでしょ」

「あー、そうだ」

イオが思い出したようにへらっと笑って、私の手を離す。

それから何事もなかったみたいに、目の前のうどんを食べ始めた。


「ごちそうさまー」

最初の宣言通りに15分以内でさっと食事を済ませたイオが、トレーの上に箸を置く。


「メェちゃん、俺先行くね」

「あれ?イオだ」

イオが私に笑いかけながらトレーに手をかけたとき、後ろから誰かに声をかけられた。

イオと同時に振り向くと、驚いたように私たちを見ている松野くんと絢子と目が合う。


「松野くん……」

いるとは思わなくて、ついびっくりしてその名前を口にしたら、横顔にイオの視線を感じたような気がした。